| 3月1日 | ◇NHKの海老沢勝二前会長が中央防災会議委員を退任し、後任に橋本元一会長が任命された。 ◇民主党の外務、防衛、緊急事態法制プロジェクトチーム合同会議は、有事や大規模テロ、自然災害への対応策をまとめた緊急事態基本法案の最終案を了承した。 ◇ライブドアがニッポン放送の新株予約権の発行差し止めを求めた仮処分申請で、当事者の主張聞く初の審尋が東京地裁で行われ、双方の代理人が同放送のフジテレビに対する新株予約権発の是非について意見を述べた。ライブドア側は「新株予約権の発行は、フジのニッポン放送に対する支配権を維持することが目的で違法だ」と主張、同放送は「企業価値の維持という正当な目的で発行する」などとして全面的に争う姿勢をみせたとみられる。 ◇バラエティー番組『カミングダウト』で女性タレントが窃盗行為をしたことがあると発言した問題で日本テレビは、渡辺弘編成局長と番組プロデューサーら4人を懲戒処分にした。 ◇厚生労働省「ハンセン病問題に関する検証会議」が最終報告書を提出。隔離政策が「らい予防法」の廃止される96年まで続いた最大の理由を、旧厚生省が予算面などでの既得権を守るために「国立療養所中心主義」を変えなかった点にあると分析した。ハンセン病問題の報道に消極的だったマスコミの責任についても「社会的に問題を抹殺したのも同然」とした。 ◇消防庁は都道府県が国民保護計画を作る際のモデル計画の素案を公表した。国が武力攻撃事態を認定する前に、各都道府県知事が「緊急事態連絡室」を設置し情報収集に当たるほか、被災した市町村が講じる住民避難など初動的な被害対策を支援するなど具体的な方針を示した。 ◇日弁連は与党が今国会提出を目指している憲法改正の国民投票法案に関する意見書を発表した。与党の法案骨子で国民投票の結果に影響を及ぼす目的の報道を禁じている点を問題視し、「表現の自由は最大限尊重されるべきだ」と指摘した。 |
| 3月2日 | ◇神奈川県が05年度から殺人や暴力など残虐シーンを多く含む家庭用テレビゲームソフトを条例に基づき「有害図書類」に指定し、18歳未満への販売を禁じる方針を固めたことが分かった。 ◇朝日新聞社はNHK番組改変問題の報道に関し、自民党が主催する公開討論会に担当記者らの出席を要請していることについて文書で回答し「紙面並びに回答書で可能な限り説明しており、出席は遠慮する」と応じない考えを改めて伝えた。 ◇英政府はBBCの権限や義務を定める特許状の改訂に向けた改革案を公表した。BBCを管理してきた経営委員会を廃止し外部機関を新設するなど独立した組織に管理権限を委ねる狙い。 ◇総務省は「マスメディア集中排除原則」違反が見つかった民放テレビ・ラジオ局71社に対し、文書で厳重注意するとともに再発防止策を求めた。特に放送局自らが株主となって違反していた17社は悪質と判断、放送局に対しては初めて「警告」を出した。また民放連や日本コミュニティ放送協会、加盟新聞社が違反株主となっていた新聞協会にも原則の周知徹底を求めた。 ◇政府・与党は、教育基本法改正案と自衛隊の「国際平和協力活動」を本来任務に格上げする自衛隊法改正案について、今国会への提出を見送る方針を固めた。 ◇フジテレビが、携帯電話向け情報配信会社のインデックスと共同で今月中にテレビ番組の企画会社を設立することが分かった。ライブドアの堀江貴文社長がニッポン放送株取得目的に掲げる「放送とITの融合」に既に取り組んでいる形。 ◇雑誌協会、「『人権擁護法案』――国会提出に対する意見書」発表。「全面的に反対の意思を表明」した。 |
| 3月3日 | ◇NHKと北海道内民放テレビ5社は、来春の運用開始に向けた地上デジタルテレビ放送局の免許を総務省北海道総合通信局に申請した。 ◇ニッポン放送はライブドアが同社株を大量取得した2月8日の時間外取引について証券取引法違反の疑いがあるとして、証券取引等監視委員会と東京証券取引所に調査を申し入れた。 ◇電通はフジテレビによるニッポン放送株の公開買い付け(TOB)に応募する方針を固めた。電通の保有するニッポン放送株は16万株弱(発行済み株式数の0.49%)。これでフジテレビが目標の25%を超えることになる。 ◇ニッポン放送買収をめぐりライブドアの堀江貴文社長が東京の外国特派員協会で記者会見した。協会によると出席した取材陣はカメラマンを除き260人と新記録。 ◇ニッポン放送の社員が「フジサンケイグループに残る。ライブドアの経営参画に反対する」という声明文を発表した。役員を除く全社員238人のうち9割以上の社員が総会を開いて決定。声明文では「リスナーへの愛情が感じられない」とライブドア堀江社長を批判した。 ◇部落解放同盟の第62回全国大会が東京の九段会館を主会場に始まった。「人権侵害救済法」の今国会での成立や、狭山事件の再審開始を求める取り組みの強化などを盛り込んだ05年度運動方針案について討議する。 ◇民放労連、全国の民放局に「指定(地方)公共機関の返上・辞退を求める申入書」を出す。 ◇NHKの橋本元一会長は定例記者会見で、日本ラグビー選手権大会で審判が着るジャージーの「朝日新聞」のロゴを巡り、生中継中止をいったん決めるなど混乱したことについて「熱烈なファンのご要望を損ねたことについては、大変反省しています」と謝罪した。また、受信料の支払い拒否・保留に対して、3月末までの間、不払いの視聴者世帯を説明して回るのべ職員数を6200人に増加し「50万件以内には収めたい」と述べた。 ◇スマトラ沖大地震の被災者支援のためタイに派遣され、宿泊先のホテルから転落死した航空自衛隊3曹の遺体の写真が4日発売の写真週刊誌『フライデー』に掲載されることがわかったとして、防衛庁は講談社に発売の中止を求めた。これに対し、同社は発行中止を拒否した。 ◇対談を電子掲示板「2ちゃんねる」に無断転載され著作権を侵害されたとして、漫画家の北川みゆきさんと小学館が同掲示板の管理者に転載の差し止めと300万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁の塚原朋一裁判長は「管理者には著作権侵害となる書き込みがあれば速やかに是正する義務がある」と述べ、転載の差し止めと計120万円の支払いを命じた。一審・東京地裁判決は「著作権を侵害したのは書き込みをした発言者で、掲示板の管理者ではない」として請求を棄却していた。 ◇麻生総務相は参院予算委で、マスメディアの集中排除原則に関し「資本力の少ない地方では、(放送局の)株を買ってくれといっても買う大きな企業がない。今後いろいろな形について検討する」と語り、原則を定めた総務省令改正などを検討する考えを明らかにした。 ◇日本テレビが深夜番組『カミングダウト』で、女性タレントの窃盗行為をクイズの題材として放送した問題で、同局は警視庁に経緯報告とおわびをした。 ◇自民党新憲法起草委員会は国民の権利と義務に関する小委員会の第3回会合を開き、国民に対する国防の責務が必要だとの考えで一致した。 |
| 3月4日 | ◇ライブドアがニッポン放送の新株予約権をフジテレビに与えることの差し止めを求めた仮処分申請で、東京地裁は2回目の審尋を開いた。双方の代理人から追加の主張を聞いたが、審理は約30分で終了した。 ◇政府は、住民の避難・救援やライフラインの確保など、武力攻撃に対する国や地方自治体の対処措置を定めた国民保護基本指針案を公表した。 ◇今国会に提出が予定されている人権擁護法案が、新たな人権救済機関を法務省のもとに置くとしていることについて、部落解放同盟の松岡徹書記長は記者会見で「我々は内閣府か法務省かという議論はしておらず、独立性が必要だといってきた」と述べた。 ◇出版流通対策協議会、声明「改めて『個人情報保護法』に異議を申し立てる」発表。 |
| 3月5日 | ◇NHK番組改変問題で、日本ジャーナリスト会議は東京・神田神保町で討論集会「どうするNHK ジャーナリズムと権力」を開いた。吉見俊哉・東大大学院教授、元NHKチーフプロデューサーの津田正夫・立命館大教授らが発言。 ◇民主党の岡田代表は愛媛県西条市で記者会見し、人権擁護法案で「凍結」とされているメディア規制について「凍結では不十分で、削除が必要だ。一方でメディア規制以外の部分は成立させる必要がある」と述べた。 ◇自民党は、個人情報を漏えいした民間企業の社員に対する罰則の法制化を目指し、政調審議会の中に作業チームを設置する方針を決めた。 |
| 3月6日 | ◇ニッポン放送株の8%余りを保有しフジテレビの公開買い付けに応じる方針を示している大和証券SMBCに対し、この株式を売却したフジサンケイグループ創業者一族の鹿内宏明氏夫妻が、違法の疑いがあるとして株式の返還を求めていることが分かった、と報道。 |
| 3月7日 | ◇地上波デジタル放送の電波塔としてNHKと在京民放テレビ局の計6局が計画している600メートル級の新タワーの建設地に、東京都港区麻布台の郵政公社跡地が有力となっていることが明らかになった、と報道。 ◇ダムからの土砂で被害を受けたとしている富山県の漁業関係者らが、国の公害等調整委員会にチューリップテレビの番組のビデオが証拠として採用されたことから、チューリップテレビは委員会に証拠採用の取り消しを申し入れた。 ◇東芝は、フジテレビが進めているニッポン放送株の公開買い付けに応じることを明らかにした。東芝は約8万株(発行済み株式の約0・2%)を保有している。 ◇フジテレビの公開買い付けに応じて大和証券SMBCが売却するニッポン放送の株式を巡って、この株式を売却した鹿内宏明氏夫妻が、大和証券SMBCの対応に違法な疑いがあるとして、証券取引等監視委員会などに調査を申し入れた。 ◇NHKの番組制作費流用事件で、東京地検は元チーフプロデューサー磯野克巳容疑者を約1150万円の詐欺罪で追起訴した。磯野容疑者の起訴は4回目で、立件総額は計約3900万円。 ◇NHK番組制作費流用事件で、NHKは磯野克巳容疑者が計4200万円を新たに引き出していた疑いがあると発表。これで、内部調査で判明した不正総額は9992万円にのぼる。 ◇自民党の安倍晋三幹事長代理は千葉市で講演し、NHK番組改変問題への安倍氏の関与を指摘した朝日新聞の記事に関し「既にこの問題は決着が付いたと思う。朝日新聞にわたしが(NHK幹部を)呼び付けたという証拠を出せと言っても出すことができない」と述べた。 ◇人権擁護法案について法務省が検討している修正内容がわかったと報道。法律の見直し期限は5年後とし、修正の柱となる「メディア規制の凍結」とともに法案の「付則」に書き込む方針。 ◇最高裁第二小法廷(福田博裁判長)は、『噂の真相』(休刊)が掲載した作家の和久峻三氏らについての記事をめぐって名誉棄損罪に問われた同誌元編集長・岡留安則被告と同誌元編集部員・神林広恵被告の上告を棄却する決定をした。岡留被告を懲役8カ月執行猶予2年、神林被告を懲役5カ月執行猶予2年とした一、二審判決が確定する。 |
| 3月8日 | ◇ニッポン放送の株式公開買い付けでフジテレビは、ニッポン放送の発行済み株式総数(3280万株)のうち36・47%(議決権比率で39・26%)を取得したと発表した。株主総会で合併などの重要事項を決議するには3分の2以上の賛成が必要だが、フジテレビは3分の1を確保したことで、単独で否決できる拒否権を得た。 ◇ライブドアは、ニッポン放送株の過半数を取得して経営権を得た場合、ニッポン放送が発行済み株式の22%強を保有するフジテレビ株について25%超まで買い増す方針を明らかにした。 ◇麻生総務相は閣議後記者会見で「マスメディア集中排除原則」について、「(省内に)具体的な指示をした。年内に結論を得るように、きちんと意見を取りまとめていく」と述べ、見直す方針を明らかにした。 ◇民主党は役員会で、政府が今国会に改めて提出する「人権擁護法案」について、政府・与党側に対し報道機関の取材を規制の対象とする規定を削除するよう求める方針を決めた。 ◇自民、公明両党は、政府が今国会に再提出する人権擁護法案について、近く民主党と修正協議に入る方針を固めた。 ◇人権擁護法案に反対して、ジャーナリストの野中章弘氏、『世界』編集長の岡本厚氏、民放労連委員長の碓氷和哉氏、弁護士の日隅一雄氏ら12人が議員会館で記者会見。 ◇人権擁護法案が今国会に再提出される問題で、新聞労連、民放労連、出版労連、日本ジャーナリスト会議、メディア総合研究所、日本ペンクラブ専門委員会の6団体が再提出に反対する共同声明を発表した。 ◇朝日新聞の「天声人語」に関する『週刊新潮』の記事で名誉を傷つけられたとして、朝日新聞社が新潮社に謝罪広告の掲載と5000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁の大喜多啓光裁判長は、新潮社に150万円の賠償を命じた一審判決を変更し「記事は真実性もなく、真実と信じた相当の理由もない」と述べて同社に500万円の支払いを命じた。 ◇自民党新憲法起草委員会は「表現の自由」について、青少年の健全育成に悪影響がある場合に限り、一定の制限を認める方針を固めた。 ◇NHK経営委員会の石原邦夫委員長は4月に任期満了を迎える理事の刷新問題について、05年度予算の国会委員会審議後の今月中にも交代する可能性があることを示唆した。現在8人いる理事のうち、7人が4月24日で任期満了になる。石原委員長は「7人全員が代わるのか」との問いに「『刷新』と言ったらそれ以外ない」と答えた。 ◇韓国軍合同参謀本部によると、竹島付近の日本海上空で朝日新聞社の軽飛行機が韓国防空識別圏に接近、韓国空軍から警告を受けたため防空識別圏に入らず引き返した。 |
| 3月9日 | ◇番組構成委託料名目でNHKから約1900万円をだまし取ったとして詐欺罪に問われた元チーフプロデューサー磯野克巳被告とイベント企画会社社長上原久幸被告の初公判が東京地裁(村瀬均裁判長)で開かれ、両被告は起訴事実を認めた。 ◇NHK番組制作費流用事件で警視庁は、NHKから約1160万円をだまし取ったとして元チーフプロデューサー磯野克巳容疑者を再逮捕、番組企画会社代表久保田芳文容疑者を逮捕した。磯野容疑者の逮捕は5回目で、立件総額は約5000万円になった。 ◇受信料の不払いが急増しているNHKの05年度予算案を審議する衆院総務委員会が15日に行われることになったことが、自民、民主両党の同委理事間協議で固まった。 ◇麻生総務相は参院予算委で「いまNHKが一丸となって(受信料徴収を)やっている最中だが、この結果を見た上で改めて(徴収を)どういう方法にするか考えないといけない」と述べ、状況が改善されない場合は徴収方法の見直しも検討する必要があるとの認識を示した。 ◇NHK番組改変問題で、東京弁護士会は「NHKは番組内容について政治家にしばしば事前説明を行ってきており、そのような行動が憲法21条の検閲禁止との関係で問題になるとの認識が希薄だ」と指摘し、事前説明の中止を求める会長声明を発表した。 ◇民主党は「次の内閣」の会合で、NHKの2005年度予算案の承認を保留することを決めた。会合で「受信料の使い方が明確でない」などの意見が相次いだため。 ◇今国会に再提出する予定の人権擁護法案について、法務省は初めて与党側に詳細を説明した。午前中の公明党の法務部会で了承を得たが、「メディア規制」については「凍結ではなく削除した方がいい」との意見が相次いだ。 ◇ライブドアの保有するニッポン放送株が、7日現在で発行済み株式の42.23%に当たる1385万株余りに達したことが、同社が提出した株式等の大量保有の変更報告書で分かった。 ◇ニッポン放送は、同放送の株主の1人が、フジテレビを割当先とした巨額の新株予約権の発行を差し止める仮処分を東京地裁に申請した、と発表した。 ◇民放労連、全国の都道府県知事へ「放送局を指定地方公共機関としないことを求める要請書」を送付。 |
| 3月10日 | ◇第2次大戦中に編集者など約60人が治安維持法違反で摘発された言論弾圧事件「横浜事件」で、終戦直後に有罪判決を受け確定した元被告5人の遺族が「拷問で虚偽の自白をさせられており無罪」と主張した第3次再審請求の抗告審で、東京高裁は1審・横浜地裁の再審開始決定を支持し、検察側の即時抗告を棄却する決定をした。 ◇人権擁護法案について、自民党法務部会は「地方で救済実務を担う人権擁護委員の選考過程が不透明」などとして法務省案の了承を見送った。15日に再度部会を開き党内調整を進める。当初予定していた15日の閣議決定は見送られる方向になり、提出はずれ込む見通しとなった。 ◇衆院総務委は理事懇談会を開き、15日の委員会で2005年度NHK予算案を審議し、NHKが一部を生中継することを決めた。衆院事務局によると同予算案のテレビ生中継は初めて。 ◇ニッポン放送が、議決権ベースで同放送株の約45・5%を保有しているライブドアへの対抗策として、ライブドアが時間外取引で取得した約30%分の株式の名義書換え拒否を検討していることが分かった、と報道。 |
| 3月11日 | ◇入学式や卒業式の「君が代」斉唱のとき、必ずしも起立や斉唱をしなくてもいいことを生徒にきちんと説明しなかったとして、大阪弁護士会は大阪府高槻市内の市立中学校の校長に「起立しない自由、歌わない自由を十分に説明するように」と勧告したと発表した。 ◇自民党執行部は人権擁護法案について、党内に人権擁護委員の資格やメディア規制のあり方を巡って異論があることから党内調整を尽くす方針を決めた。与謝野馨政調会長は役員連絡会で「皆さんの懸念が払拭されない限り、法案は提出しない」と明言した。ただ、今国会に法案を提出する方針は変えていない。 ◇人権擁護法案について南野知恵子法相は閣議後会見で、法務省原案を修正する考えのないことを明らかにした。 ◇政府は閣議で、性犯罪者ら受刑者に対する刑務所での矯正教育義務化や民間人で構成する刑事施設視察委員会設置などを盛り込んだ受刑者処遇法案を決定。今国会に提出、成立を目指す。 ◇自民、公明、民主3党の憲法調査会長らは国会内で協議し、憲法改正手続きを定める国民投票法案に関する3党協議機関を設置する方向でそれぞれ党内調整に入ることで合意した。 ◇自民党の新憲法起草委員会は4月にまとめる新憲法草案試案の骨格を固めた。焦点の集団的自衛権の行使に関しては、憲法の条文に明記せずに政府解釈の変更で行使を認めるようにする。また、前文に「日本の歴史・文化・伝統」を強調する文言を記すことや、政教分離を定めた条文の一部緩和も盛り込むことが固まった。 ◇ライブドアがニッポン放送によるフジテレビへの新株予約権発行の差し止めを求めた仮処分申請で、東京地裁(鹿子木康裁判長)は商法が禁止する「著しく不公正な発行」にあたると認定し、発行差し止めを命じる仮処分決定を出した。ニッポン放送は同日、決定を不服として同地裁に保全異議を申し立てた。 |
| 3月14日 | ◇人権擁護法案について、自民党の議員連盟「人権問題推進懇話会」は、「各地で救済実務を担う人権擁護委員を日本人に限定するべきだ」との意見でおおむね一致した。 ◇ニッポン放送の亀渕昭信社長は、同放送の主要子会社で音楽・映像ソフトを販売するポニーキャニオン株を同じフジサンケイグループのフジテレビに売却することを検討していることを明らかにした。 ◇フジテレビが行った株式公開買い付け(TOB)に応じた東京電力に対し、東電の個人株主が「市場価格より安い価格で応じたのは責務に反する」として、取締役の責任を問う訴訟を起こすよう東電に求める「訴訟提起請求書」を送った。60日以内に東電が取締役を提訴しなければ株主本人が取締役を相手に株主代表訴訟に踏み切る、としている。 |
| 3月15日 | ◇NHKの中山壮介理事は衆院総務委で、3月末に受信料の支払い拒否・保留が2月末の56万件から増えて70万件に達する可能性があることを明らかにした。 ◇NHKの05年度予算案は衆院総務委で自民、公明両党の賛成多数で承認された。民主、共産、社民の野党3党はこの日の審議を通じて、NHKが報道機関としての独立性を保つことへの確約がなかったなどとして反対した。予算案承認の全会一致が崩れたのは97年以来8年ぶり。 ◇NHK番組の改変問題に関連して、01年1月の放送前日、当時、国会対策の担当局長だった野島直樹理事が、政治家に面会した直後にNHK局内で開かれた番組試写に同席し、感想を述べていたことを認めた。衆院総務委で塩川鉄也氏(共産)の質問に答えた。野島理事は「感想のようなことは言ったかもしれないが、意見のようなものは言わなかった」と説明した。 ◇NHK番組改変問題で、NHKの宮下宣裕理事は衆院総務委で、番組を放送した01年1月30日より前に中川昭一衆院議員(現・経済産業相)と面会の約束を取り付けていたことを明らかにした。塩川鉄也委員(共産)の質問に「アポを取ったということはある」と答えた。しかし実際には中川事務所を訪問しなかったと説明した。 ◇日本ペンクラブは、与党が今国会にも提出予定の「憲法改正国民投票法案」について、白紙撤回するよう求める声明を出した。 ◇人権擁護法案について、自民党の法務部会は改めて審議したが、意見はまとまらなかった。部会長の平沢勝栄衆院議員は「意見集約ができない限り、法案を出すつもりはない」とし、引き続き議論することにしている。 ◇ニッポン放送の発行済み株式総数の18.57%を保有していたM&Aコンサルティング(通称・村上ファンド)が2月中に同放送株を大量売却し、同月末時点で保有比率が3.44%に低下していたことが、関東財務局に提出された大量保有変更報告書で分かった。 |
| 3月16日 | ◇ライブドアが市場取引でニッポン放送株を追加取得し、議決権ベースで50%を超えたことが明らかになった。保有株が過半に達したことでライブドアは6月末の株主総会を通じて過半数の取締役を送り込み、経営権を掌握する方針。 ◇市民が重大な刑事裁判の審理に参加する「裁判員制度」を知ってもらおうと、東京高裁が同高裁内に設けたモデル法廷で、一般公募した参加者を対象に初めての説明会を開いた。 ◇フジテレビの株価は、大幅増配を好感し買い物が殺到し、前日比39000円高の26万9000円と急騰し取引を終えた。朝方は値幅制限の27万円のストップ高で寄り付き、高値で取引された。ニッポン放送の株価は600円安の6900円と急反落した。 ◇ライブドアが保有しているニッポン放送株の比率が、議決権ベースで50%超を確保したことが分かった。複数のライブドア関係者が明らかにした。ライブドアは「当社がニッポン放送株の議決権で半数を超えたという事実はない」とのコメントを発表した。 ◇ライブドアとフジテレビによるニッポン放送株争奪戦で、フジを引受先とする同放送株の新株予約権発行を差し止める仮処分決定が出た問題で、東京地裁(西岡清一郎裁判長)は同放送の保全異議申し立てを退ける決定をした。同放送側は東京高裁に保全抗告した。 ◇トヨタ自動車が保有していたニッポン放送株9万6000株(発行済み株式数の0.29%)を11日に全株売却していたことが明らかになった。少数株主に株式が集中して同放送株が上場廃止になる公算があるとみて売却に踏み切ったもよう。 ◇人権擁護法案について新聞協会と民放連はメディア規制条項の削除を求める共同声明を発表。 ◇日本劇作家協会、「表現・言論の事前規制に反対する緊急アピール 人権擁護法案再提出について」を発表。 ◇日本新聞協会は会長選考委員会を開き、6月に任期満了となる箱島信一会長(朝日新聞社社長)の再任を内定した。 ◇自民党の情報漏えい罪検討プロジェクトチーム(座長・山口俊一衆院議員)は、個人情報を漏えいした民間企業の従業員に罰則を設けるため今国会で関連法の改正を目指す方針を決めた。 ◇NHK番組改変事件をめぐる、衆議院総務委の質疑の一部を掲載した朝日新聞の記事について自民党の調査チームは「NHKが放送前に中川経済産業大臣と面会の約束をしたかのような誤解を読者に与えかねないものになっている」と指摘する通告書を朝日新聞社に送った。 |
| 3月17日 | ◇NHKの2005年度予算案は衆院本会議で、与党の賛成多数で承認された。野党は「明確な改善策がない」(民主党)などとして採決で反対。 ◇ジー・オーグループの巨額詐欺事件に絡み、被害者12人が「CMを見て信頼し、出資した」として、グループの商品のCMを放送した日本テレビに損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は請求を棄却した。 ◇自民党は人権擁護法案について修正を検討する方針を決めた。全国で活動する人権擁護委員について、党内から出ている「外国人や特定の団体の影響力が強まりかねない」との異論に配慮したもので、日本人に限る「国籍条項」を導入する方向で検討する。 ◇民放連の日枝久会長は記者会見で、テレビ・ラジオ局への敵対的買収に対する防衛策などを協議する組織「株式等経営戦略検討プロジェクト」を民放連内に設置したことを明らかにした。フジテレビ、日本テレビ放送網、TBS、テレビ朝日、テレビ東京と、ラジオ局の文化放送の計6局が参加。経営企画部門などの各局役員が話し合う。 ◇ライブドアは、メディア、IT(情報通信)、金融の3部門を傘下に置く持ち株会社制度への移行を検討していることを明らかにした。 ◇民主党の憲法調査会は衆院議員会館で役員会を開き、憲法改正手続きを定める国民投票法案について、与党との共同提案に向けて自民、公明両党と協議に入る方針を確認した。 |
| 3月18日 | ◇麻生総務相は閣議後の会見で、ライブドアがフジテレビ買収に向けた資金調達の動きを見せていることについて「電波は公共のもの。一部独占するとか支配するとかいう話になってくると、いかがなものかと思う」と述べ、不快感を示した。 ◇ライブドアが、ニッポン放送のフジテレビへの新株予約権発行を差し止めるよう求めた仮処分申請の抗告審で、東京高裁(鬼頭季郎裁判長)は双方の主張を聞く審尋を開いた。 ◇フジテレビをキー局とするFNS系列27社(フジを除く)は「フジテレビに影響力を及ぼそうという意図の下、ニッポン放送を支配しようというライブドアの行為は容認できない」としてフジと同放送を全面的に支持するとの声明を採択した。 ◇ライブドアがフジテレビに業務提携を持ちかけていることについて、フジテレビ労働組合は「ライブドアには他社より優れたIT技術も独創的なアイデアもない」と拒否の姿勢を表明した。 ◇NHKの携帯電話向けニュースサービスが17日から約20時間にわたり「都内全域でJR各線の線路が炎上」「新宿駅が陥没した」などと誤ったニュースを配信していたことが分かった。 ◇静岡市の健康関連商品販売店で女性従業員2人が殺害された事件で、強盗殺人容疑で逮捕された大学生が、『FRIDAY』の記事で犯人と断定され名誉を傷つけられたとして、同社に3300万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁に起こした。 ◇政府・与党は人権擁護法案の修正について、人権の啓発などにあたる人権擁護委員への外国人選任は認めるものの、日本と国交がある国の国籍を持つ外国人に限る方向で検討に入ったと報道。事実上、在日朝鮮人を除外することで自民党内の法案慎重派に配慮する狙い。 3月19日 ◇ニッポン放送の経営権争奪戦を展開しているフジテレビとライブドアの提携をめぐって、担当役員が会談していたことが明らかになった、と報道。 |
| 3月22日 | ◇東京・渋谷のNHKホールで放送開始80年の記念式典が開かれ、橋本元一・NHK会長が「80周年を迎える中、NHKは設立以来の大きな危機にある。昨年来の不祥事とその後の対応に、視聴者から大きな非難を頂いた。長い年月の間におごりや甘えが生じていた。厳しく反省しなければならない」とあいさつした。 ◇ライブドアが時間外取引でニッポン放送株を大量に買い集めた方法について同放送の弁護団は、ライブドアは大株主の投資ファンドと事前に申し合わせた上で取引を行った可能性が高く、証券取引法に違反する疑いが強いとして証券取引等監視委員会に調査を申し入れた。 ◇ライブドアがフジテレビの株式を買い進める検討に入った中、フジテレビは最大で500億円分の株式を新たに発行して株式数を増やし、買収されにくくすることを内容とした防衛策を発表。 ◇コンサルタント会社「ダイキ・ホールディングス」が『週刊新潮』の記事は名誉棄損として損害賠償などを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(浜田邦夫裁判長)は、220万円の支払いと同誌への謝罪広告掲載を命じた1、2審判決を支持、新潮社の上告を棄却した。 ◇リクルート社から接待があったかどうかについての記事をめぐり、フリーライターの岩瀬達哉氏と朝日新聞元編集委員の本多勝一氏が互いに名誉棄損だとして損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第三小法廷(浜田邦夫裁判長)は双方の上告を退ける決定をした。岩瀬氏に176万円、本多氏に200万円の賠償を命じた二審判決が確定した。 ◇自民党新憲法起草委員会は国民の権利と義務に関する小委員会を開き、「表現の自由」について「青少年に有害な情報・図書の出版、販売」以外にも新たな制限が必要との認識で一致。 |
| 3月23日 | ◇ライブドアとフジテレビによるニッポン放送株争奪戦で、フジテレビへの新株予約権発行を差し止めた仮処分をめぐり東京高裁は同放送の保全抗告を棄却した。これを受けて同放送は新株予約権の発行の中止と、最高裁への特別抗告はしない方針を明らかにした。 ◇ライブドアは、フジテレビの株式取得を当面行わない方針を明らかにした。 ◇フジテレビとライブドアの提携交渉でライブドア側は、実質的に過半数を保有するニッポン放送株をフジテレビに譲渡する代わりに、フジテレビの行う第三者割当増資などによってライブドアがフジテレビ株を一定割合取得する案を提示した。と報道。 ◇総務省は『カミングダウト』で女性タレントに窃盗経験を告白させた日本テレビ、『テレビタミン445』で女性に盗聴の被害者であるような演技をさせた熊本県民テレビ、『教えて!ウルトラ実験隊』で女性に花粉症対策に有効とされる療法の患者であるような演技をさせたテレビ東京の民放3社に対し、放送法に抵触する番組を放送したとして文書で厳重注意した。 ◇NHKの諸星衛理事は定例会見で、政治家への番組内容の事前説明について「予算に関係なくても、ほっておくと誤解が生じかねないような問題はこちらから説明する」と述べ、問題の従軍慰安婦特集番組はこのケースに当たるとの認識を示した。 ◇電波監理審議会は、「会長の業務執行に関して助言する」との目的で顧問、参与と学識経験者による委員会を置けるとしたNHKの定款から顧問と参与を削除することを認めた。 ◇自民党と公明党は国会内で「人権問題等に関する懇話会」を開き、人権擁護法案の今国会提出をめざす方針を確認した。公明党は人権擁護委員に「国籍条項」を加える案について「外国人差別につながる」と自民党側に反対を伝えた。 ◇沖縄県議会文教厚生委員会は、県が国民保護計画を策定する際の諮問機関となる協議会設置のための条例制定案について「地上戦を経験した沖縄にとって重要な議案。より審議を深める必要がある」として採択を見送った。 |
| 3月24日 | ◇東京都教委は、今春の卒業式で君が代斉唱時に起立しなかったとして都立高校教員ら約50人を懲戒処分する方針を決めた。 ◇ニッポン放送、フジテレビとソフトバンクグループの投資会社ソフトバンク・インベストメント(SBI)の3社は、ニッポン放送が保有するフジテレビ株(発行済み株式の13.88%)をすべてSBIに約5年間貸株することで合意し、SBIがフジテレビの筆頭株主になったと発表した。同放送のフジテレビに対する議決権はなくなる。 ◇ライブドアは、新聞、通信、放送などの報道機関43社で作る気象庁記者クラブに加盟申請文書を提出した。同記者クラブにはこれまでインターネット媒体社が加盟を求めたケースはなく近くクラブ総会で協議する方針。 |
| 3月25日 | ◇政府は閣議で、日本が外国から攻撃を受けた場合の住民の避難や救援方法を定めた「国民の保護に関する基本指針」を決めた。 ◇民主党の憲法調査会は拡大役員会で、憲法改正手続きを定める国民投票法案について、4月中に基本的な考え方をまとめる方針を決めた。 ◇NHK番組改変問題で、全国でこの問題を追及している八つの市民グループが東京に集まり、連名でNHKに申し入れを行った。改変の全容を国民に明らかにし、責任を明確にするために第三者機関を設置することや、今後政治家に番組説明をしないことなどを求めた。 |
| 3月26日 | ◇メディア総研シンポジウム「戦争とメディア」第3回「メディアの指定公共機関化を問う」立教大学。梓沢和幸(弁護士)、宮城歓(沖縄マスコミ労協議長)、服部孝章(立教大学教授)、渡辺興二郎(テレビ朝日報道局次長)。コーディネーター:岩崎貞明(メディア総研事務局長)。 |
| 3月27日 | ◇自民党の安倍晋三幹事長代理は都内で講演し、人権擁護法案について「人権侵害の定義があいまいで、果てしなく解釈が広がっていく危険性もある。疑問が払しょくされない限り、いい加減な形で法案を提出し、成立させてはならない」と述べた。 ◇自民党の片山虎之助参院幹事長はフジテレビ番組で「放送とインターネットは(役割が)似てきた」などと述べ、インターネットにも放送法のような公共性を求める法規制を整備する必要があるとの認識を示した。 ◇05報道フォーラム「指定公共機関と報道の自由」サンシャイン文化会館。講演:有山輝雄(東京経済大学教授)、特別報告:内田妙子(航空労組連絡会議長)、放送現場職員のパネルディスカッション。民放労連・メディア総合研究所の共催。 |
| 3月28日 | ◇フジテレビの実質的な筆頭株主となったソフトバンク・インベストメントは、予定されていた北尾吉孝・最高経営責任者とライブドアの堀江貴文社長の会談が中止になったと発表した。 ◇地上デジタル放送用の新東京タワーの建設候補地を検討していたNHKと民放キー5局は、東京都墨田区の業平橋・押上地区を第1候補地とし、さいたま新都心を第2候補地として、建設事業主体と協議を進めることを決めた。 ◇政府は、都道府県が策定する国民保護計画のひな型となるモデル計画を決定した。突発的な攻撃や大規模テロの際、知事が国の判断を待たずに住民避難などの初動対処をとるよう定めるなど知事の責務を明確にした。 ◇衆院憲法調査会の最終報告書案が明らかになったと報道。憲法9条は「自衛権及び自衛隊について何らかの憲法上の措置を取ることを否定しない意見が多数」としたが「改正意見が多数」とまでは明記せず、集団的自衛権行使などの憲法規定についても賛否が分かれた。 ◇日本テレビの氏家斉一郎会長は記者会見で、インターネット企業と放送局の提携に関連して「ネットは全く無統制で、人の悪口やデマを流そうが平気。規制しないとまずい」と、ネット上の表現に一定の規制が必要との考えを示した。 |
| 3月29日 | ◇ライブドアがニッポン放送の発行済み株式の過半数を前週末までに確保したことが分かった、と報道。 ◇ライブドアがニッポン放送の議決権の過半数相当株を取得して初めて、堀江貴文ライブドア社長と亀渕昭信ニッポン放送社長が会談した。 ◇TBSの番組で日韓併合に関する発言を誤って伝えられたとして、石原慎太郎・東京都知事が名誉棄損容疑で同局側を告訴した問題で、東京地検は、警視庁が同容疑で書類送検した同局のプロデューサーら4人を嫌疑不十分で不起訴処分にした。 ◇NHKの番組制作費流用事件で東京地検は、NHKから約2300万円をだまし取ったとして元チーフプロデューサー磯野克巳容疑者を詐欺罪で追起訴し、番組企画会社社長の久保田芳文容疑者を同罪で起訴した。磯野容疑者の起訴は5回目で、流用事件の捜査はこれで終了。被害額について地検は立件した分だけで約6230万円、総額で約1億7000万円に上るとしている。 ◇参院総務委員会が開かれ、NHKの05年度予算案の趣旨説明があった。質疑・採決は31日で、参院本会議が開かれれば同日中に緊急上程される見通しだ。 ◇南野法相は衆院法務委で、人権擁護法案で人権の啓発や相談、一定の調査活動を行う人権擁護委員の選任について、国籍条項を設けずに再提出する考えを示した。 |
| 3月30日 | ◇韓国の中央日報は、ライブドアの堀江貴文社長が同紙とのインタビューでソフトバンク・インベストメントの北尾吉孝最高経営責任者と6月以降に会談する意向を示したと伝えた。 ◇武富士が、同社を批判する書籍で名誉を傷つけられたとして弁護士3人と出版元の同時代社を相手に5500万円の損害賠償と出版差し止めを求めた訴訟の判決で、東京地裁(藤山雅行裁判長)は請求を棄却。一方、弁護士らが「言論弾圧の違法提訴」として、武富士と武井保雄前会長に3000万円の賠償を求めた反訴では、違法提訴と認め480万円の支払いを命じた。 ◇朝日新聞が2000年から01年にかけて『週刊朝日』で連載した企画記事を巡り、武富士から「編集協力費」として5000万円を受け取っていたことが分かった、と報道。 ◇成田国際空港会社は毎日新聞成田支局に貸与していた取材用腕章10個のうち7個を没収した。同社によると、東日本入国管理センターに収容されていたチェスの元世界チャンピオンのボビー・フィッシャー氏が24日、同空港からアイスランドに出国する際、報道目的のために貸与されている腕章を、英文毎日編集部長がフィッシャー氏の代理人に貸したことが理由。 ◇人権擁護法案について法務省は、救済の対象となる事案を絞りこむなど一部修正する案を自民党側に示した。「人権侵害の定義があいまい」などの批判を受けた。人権擁護委員を日本人に限る「国籍条項」については、導入に反対している公明党に配慮して「保留」としている。 ◇参院憲法調査会は各党幹事懇談会を開き、調査報告書の素案を提示した。二院制の堅持を求めているほか、女性天皇については「おおむね肯定的意見が出された」とした。だが、各党の意見がまとまっていない憲法9条改正などについては両論併記にとどめた。 |
| 3月31日 | ◇朝日新聞が週刊朝日の連載企画に対する「編集協力費」名目で、消費者金融大手・武富士から5000万円の提供を受けたことを報じた31日発売の『週刊文春』をめぐり、同日付朝日新聞朝刊に一部が黒塗りされた同誌広告が掲載された。 ◇NHKの05年度予算案を審議する参院総務委が開かれ、橋本元一会長は4月24日に8人中7人の任期が満了となる理事の人事に関して「刷新といえる清潔な体制を組みたい」と7人の理事を総入れ替えする方針を示唆した。またNHKは、未契約世帯が契約対象約4271万世帯の2割に当たる796万世帯に上ることを明かした。 ◇参院総務委で、懲戒免職になったNHK職員への退職金の扱いについて高橋千秋氏(民主)は「規定では懲戒解雇でも退職金を支払っている」と質した。NHKの宮下宣裕理事は「懲戒免職は原則では払わないが、情状があれば一定の上限を設けて払うことになっている。しかし、厳しさが必要とあれば、厳しく運用する」と答えた。 ◇参院総務委で、NHKの05年度予算案が自民、公明両党の賛成多数で承認された。野党は「改革の熱意が伝わってこない」などとして反対した。同時に、信頼回復への努力や「受信料は公金」という意識の徹底を図ることなどをNHKに求める付帯決議を全会一致で採択した。予算案は、その後の参院本会議でも賛成多数で承認された。 ◇中日新聞は放送局の株式を第三者名義で保有していた問題で、中部圏の15局のうち債務超過のFM局を除く14局で名義書き換えを終え、総務省令の出資制限に従って是正したと発表。 ◇民主党憲法調査会の人権保障小委員会がまとめた論点整理が明らかになった、と報道。子供や外国人、犯罪被害者の人権を憲法で定めるとともに、知る権利やプライバシー権などを盛り込んだ。マスコミ規制については「慎重でなければならない」としている。 ◇ライブドアが関東財務局に提出した大量保有報告書で、同社が同月25日までにニッポン放送の発行済み株式の50.00003%を取得したことが明らかになった。 ◇朝日新聞社がライブドアのホームページへのニュース配信を打ち切ったことが明らかになった。大手報道機関からの記事配信の打ち切りは初めてという。 ◇ニッポン放送の社外取締役4人のうち衛藤博啓氏、久保利英明氏、野中ともよ氏の3人が「一身上の都合」を理由に辞任届を出し、受理された。3人は新株予約権発行の決議に賛成した。 ◇総務省は外資が日本の放送局を間接的に支配しないようにする電波法改正案の概要をまとめた。直接・間接出資計20%以上の株式保有を禁止、放送局は書き換え請求を拒否できるもの。 |