| 2月1日 | ◇テレビ東京は1月25日に同局系列で放送した『教えて!ウルトラ実験隊』で実験期間を偽った謝罪したが、その後の調査で実験自体がなかったと発表した。同局は同日付で、犬飼佳春常務島川哲雄制作局長を1カ月10%の減給にし、番組のチーフプロデューサーら社員2人を譴責処分にした。番組は打ち切る。 ◇麻生総務相は参院総務委で、現在4人いるNHKの顧問に支払う年間の顧問料について「4人5400万円。だから1人1300万円ぐらいになる」と語った。 ◇NHK番組改変問題をめぐるNHKの記者会見や報道内容について、朝日新聞社が「虚偽の事で名誉を著しく傷つけた」としてNHKに訂正と謝罪を求めた通告書に対し、NHKは「報道公共放送として正当」などとする回答書を同社に送付した。 |
| 2月2日 | ◇03年に廃案となった人権擁護法案について政府・与党は、一部修正したうえで今国会に再提出するよう法務省に求める方針を決めた。 |
| 2月3日 | ◇総務省は、NHKの05年度予算案などを国会に提出する際につける麻生総務相の意見案を、自民党の総務部会や電気通信調査会などの合同会議で説明、了承された。 ◇NHKの番組制作費流用事件で、元チーフプロデューサー磯野克巳容疑者がNHKの子会社の幹部らとともに制作費をだまし取っていた疑いが強まり、警視庁は詐欺容疑で磯野容疑者を再逮捕、新たに「NHKアート」部長の師井一夫と元イベント会社社長の市瀬俊秀の2容疑者を逮捕した。これで磯野容疑者の詐取総額は計約2700万円になった。 ◇番組制作費流用事件でNHKは、磯野克巳容疑者と上原久幸被告に対し、不正に受給したとされる4880万円の返還を1月31日に請求したことを明らかにした。 ◇朝日新聞社はNHK番組改変問題を報じた記事をめぐり、安倍晋三衆院議員側に4通目の回答書を送った。同議員側からの31日付の通知書に対し「具体的な取材手法や経過にかかわる内容については答えられない」との立場を示した。 ◇NHKの橋本元一会長は就任後初めての定例会見で、特定の番組について政治家へ事前に説明することについて「一般論として好ましくない」と述べ、政治家への事前説明は「当然」などとしていたこれまでの見解について否定的な考えを示した。また、受信料拒否・保留件数が1月末現在で39万7000件にのぼっていると発表、顧問制度の廃止についても明言した。 ◇病院にプリペイドカード式テレビをレンタルしている業界団体「テレビシステム運営協会」は常任幹事会を開き、当面の間NHKの受信料を支払わないとする宣言を決めた。「患者が自宅で受信料を払っていれば、二重取りになる」と主張、受信料制度の改正を求めている。 ◇与党人権問題懇話会は、廃案になっていた人権擁護法案について、批判が強かったメディア規制部分を凍結するなど一部修正した上で今国会に提出し、成立を図ることで一致した。 ◇衆院憲法調査会は幹事会を開き、今国会中にまとめる最終報告について、意見を並列するだけの論点整理にとどめず、何が多数意見だったかを明示することを決めた。 ◇自民党新憲法起草委員会は「前文に関する小委員会」(小委員長・中曽根元首相)初会合を開き、現行の憲法前文の部分的な修正ではなく、全面的に書き改める方針を確認した。前文の素案は3月中に作成する。 ◇民主党の米沢隆副代表ら旧民社党系議員グループは憲法改正の提言をまとめた。集団的自衛権の行使を可能とするよう9条の改正を求めている。 ◇ジャーナリストの人権保護を目的とする非営利団体、ジャーナリスト保護委員会(本部ニューヨーク)は、中国、キューバなど20ヶ国で計122人の記者らが言論活動を理由に獄中に置かれているとする報告書を発表した。 |
| 2月4日 | ◇南野知恵子法相は閣議で、全国の警察が昨年1年間に組織的な薬物密売事件4件で通信傍受法に基づく傍受を実施、計12人を逮捕したと説明した。 ◇NHKの海老沢勝二・前会長がアジア太平洋放送連合(ABU)の会長を辞任していたことが分かった。ABU会長は会員である放送局のトップが務めることになっており、一連の不祥事で海老沢氏がNHK会長を辞任した1月25日付で、ABU会長を退いた。 ◇自民党は総務会で、受信料収入が初めて前年度割れし約72億円の減収となったNHK17(2005)年度予算案を了承した。 ◇有志の弁護士で作る「報道・表現の危機を考える弁護士の会」はNHK番組改変問題について「番組への政治的圧力は存在したと考えざるを得ない」として、安倍晋三、中川昭一両衆院議員とNHKに「それぞれの立場と使命に立ち戻り、行った行為を改めることを要請したい」とする声明文を発表した。賛同人として全国の317人の弁護士が名を連ねた。 ◇横浜市中区の傾斜地に建設中の「地下室マンション」をめぐり虚偽の報道をされたとして、荒川建設工業がテレビ朝日などに計2200万円の損害賠償を求める訴えを起こし、第一回口頭弁論が横浜地裁で行われ、テレビ朝日側は「真実と異なる事実はない」と棄却を求めた。 |
| 2月5日 | ◇NHK番組改変問題で、番組制作に協力した「『戦争と女性への暴力』日本ネットワーク」などが緊急集会を東京大学で開き、参加者らが「NHK受信料支払い停止運動の会」の結成を発表した。また、集会で予定していた同番組のビデオ上映は、NHKの許可が得られず中止した。 |
| 2月7日 | ◇NHK番組改変問題を巡り、自民党の安倍晋三幹事長代理が朝日新聞社に、NHK元幹部への取材を「無断録音したのではないか」などと質問した6回目の通知書に対し、朝日新聞社は「3日付の回答書でお答えした通り」とする回答書を送付した。 ◇NHK番組改変問題について市民有志でつくる「メディアの危機を訴える市民ネットワーク」は、番組を検証する緊急シンポジウムを東京・渋谷で開いた。約200人が集まる中、制作にかかわった関係者らが当時の状況などを説明した。 2月8日 ◇ライブドアは、子会社のライブドア・パートナーズがニッポン放送の株式972万270株(発行済み株式の29.6%)を取得したと発表した。前日までにライブドア本体が買い付けた175万6760株(同5.4%)と合わせ、グループの持ち株比率は35.0%に達した。 ◇テレビ東京は、花粉症対策の実験ねつ造が判明した情報番組『教えて! ウルトラ実験隊』を同日放送分で打ち切ることを明らかにした。 ◇特番改変問題をめぐってNHKの公平中立性を求める有識者らが中心となった「NHK受信料払い停止運動の会」が発足した。放送前の番組を政治家へ説明しないようNHKに求め、要求現まで受信料支払いの一時停止を呼び掛けている。 ◇NHK番組改変問題に関する朝日新聞の報道を検証する自民党の調査チーム(座長・佐田玄一郎筆頭副幹事長)は、安倍晋三幹事長代理、中川経産相から事情を聞いたうえで「両氏が政治的圧力をかけた事実はない」とする「総括」を発表した。これに対し朝日新聞は「十分な取材に基づいた報道だ。記者の取材方法にも問題はなかった。総括は遺憾だ」とする談話を発表。 |
| 2月9日 | ◇読売新聞社は、テレビ・ラジオ局の株式を第三者名義で実質保有していた問題について、調査委員会の調査報告書を公表した。昨年12月1日時点で名義株保有は43局(テレビ25、ラジオ18)で、うち14局(テレビ10、ラジオ4)は総務省令の保有制限を超えていた。 ◇電波監理審議会は、NHKの05年度予算案が国会に提出される際に付く麻生総務相の意見案を「適当」と答申した。意見案はNHK職員による不祥事で受信料の不払い・保留が急増したことについて「憂慮すべきことであり、誠に遺憾だ」などと厳しい表現を盛り込んだ。 ◇NHKの橋本元一会長らは民主党の総務部門会議に出席し、02年度決算などについて説明した。 ◇総務省はNHKからの申請を受け、受信料をクレジットカードで支払えるよう放送受信規約の変更を電波監理審議会に諮り、了承された。2月10日から利用できる。 ◇フジテレビは、ライブドアの堀江貴文社長がレギュラー出演している『平成教育2005予備校』の13日放送分を急きょ延期することを決めた。突然の放送延期は異例だが、同局広報部は「当日の視聴率強化のため」とし、ライブドアのニッポン放送株取得との関連性は否定。 ◇英BBC放送東京支局は、ことし放送予定で制作中の昭和天皇に関する番組への批判記事が『週刊新潮』に掲載されたのを受け、「番組放送までは批評や批判を留保されることを望む」とする見解を発表した。 |
| 2月10日 | ◇NHKシンガポール駐在事務所の元特派員2人が在任中、領収書偽造などの手法で約800万円の経費を水増ししていたことがNHKの内部調査でわかった。NHKは2人を6〜3カ月の停職処分にすると発表した。 ◇NHK番組改変問題に関する朝日新聞報道を検証する自民党の調査チームは、安倍晋三幹事長代理らを取材した担当記者の取材方法が不適切だったとして、内部調査を行ったかどうかをただす通知書を朝日新聞に送付した。 ◇フジテレビは、ニッポン放送株式の公開買い付け(TOB)について、最低取得株数を従来の50%超から25%超に引き下げるとともに買い付け期間も3月2日に延期すると発表した。 ◇緊急記者会見「『人権擁護法案』に反対する!」衆院第2議員会館。野中章弘(アジアプレス代表)、田島泰彦(上智大学教授)、海渡雄一(弁護士)、寺中誠(アムネスティ・インターナショナル日本事務局長)、岡本厚(『世界』編集長)、魚住昭(ジャーナリスト)、原寿雄(ジャーナリスト)らが発言。 |
| 2月11日 | ◇NHKは12日午後2時から総合テレビで生中継の予定だった日本ラグビー選手権大会準々決勝、トヨタ―早大戦の放送時間を変更し、翌日午前2時から録画で放送することを決めた。関係者によると、審判が着るジャージーの胸にスポンサー名の「朝日新聞」が入っているが、これについてラグビー協会からNHKに事前に連絡がなかったことが問題になっているという。 |
| 2月12日 | ◇ペンクラブが日本プレスセンターホールで緊急集会「いま、戦争と平和を考える」を開いた。「戦争と言論」と題したシンポジウムなどに約500人が参加。イラクからの早期の自衛隊撤収と現地での取材と報道の自由を認めることを政府に強く求める声明を出した。 ◇NHKは、生中継から録画に予定を変更していた日本ラグビー選手権大会準々決勝のトヨタ―早大戦の放送を、当初の予定通り同日午後2時から総合テレビで生中継すると発表した。「ラグビーファンをはじめ多くの視聴者からの要望を受けての措置」という。 ◇総務省は、4月以降も個人情報保護条例を制定していない市区町村名をホームページなどに公表する方針を固めた。 ◇自民党新憲法起草委員会の「国民の権利及び義務小委員会」がまとめた憲法改正の論点メモが明らかに。論点メモは船田元・小委員長が作成。奴隷苦役の禁止、思想良心の自由、居住移転・国籍離脱の自由など18の権利・義務について「おおむね残すべき権利義務規定」とする一方、信教、表現、結社の自由と財産権の制限について「一部修正すべき」と位置づけている。 |
| 2月13日 | ◇ライブドアの堀江貴文社長はテレビ朝日、日本テレビの情報番組に相次いで出演し、ニッポン放送の増資を検討していることを明らかにした。フジテレビがニッポン放送の大株主であるライブドアの影響力排除を狙い、ニッポン放送株の株式公開買い付け(TOB)で25%超の取得を目指しているのに対抗し、増資でフジの出資比率25%割れを図る考え。 |
| 2月14日 | ◇ラグビー日本選手権のテレビ放送を巡り、放映権を持つNHKが審判のジャージーに「朝日新聞」の広告が付けられていることに反発し、放映時間が混乱した問題で、日本ラグビー協会の日比野弘会長代行と真下昇専務理事は朝日新聞社を訪れ、広告を外してくれるよう要請したが朝日新聞社は断った。 ◇ビラを配布しただけで逮捕、起訴されるなどの事件が相次いでいる問題で、ジャーナリスト有志が「おかしいぞ!警察・検察・裁判所」と題したシンポジウムを東京都内で開いた。主催は「司法の反動化を考えるジャーナリストの会」。魚住昭、大谷昭宏、斎藤貴男、二木啓孝、森達也の各氏らが呼びかけ、集会には約400人が集った。 ◇自民党の新憲法起草委員会は前文に関する小委員会(中曽根康弘・小委員長)を開いた。現行憲法が「米国の押し付け」との観点から、敗戦で失われた伝統・文化や民族性を前文で打ち出すべきだとの意見が大勢を占め、ナショナリズムを強調する方向となった。 |
| 2月15日 | ◇大阪府寝屋川市の小学校教諭ら殺傷事件を取り上げたフジテレビの情報番組で、逮捕された無職少年(17)の実名が判読可能な状態で約5秒間放映された。 ◇政府はNHKの05年度予算案と、予算案に対する麻生太郎総務相の意見の国会提出を閣議決定した。予算案は、受信料収入の減少で事業収入が前年度比0.9%減の6724億円と初のマイナス。役員報酬と職員給与の削減を盛り込んでいる。 ◇中川昭一経済産業相は、『文芸春秋』3月号のNHK番組改変問題に関する記事の中に、中川氏が放送前に番組編成に介入しようとしたかのような誤解を生じさせる部分があるとして、文芸春秋社に記事の訂正と謝罪を求める通告書を、代理人を通じて郵送した。 ◇日本ラグビー選手権大会で審判が着るジャージーの「朝日新聞」のロゴを巡るNHKの放送時間変更問題で、日本ラグビー協会の日比野弘会長代行と真下昇専務理事らがNHKを訪れ、協定に基づく事前協議を怠ったことについて文書で改めて謝罪した。これを受けてNHKは、準決勝(19日)、決勝(27日)を予定通り生中継(準決勝の1試合は録画放送)することを決めた。 ◇ニッポン放送は、ライブドアグループが14日付けで同放送株の37.67%を保有する筆頭株主になったと発表した。 |
| 2月16日 | ◇大阪府寝屋川市の教職員殺傷事件で逮捕された少年の実名などがネット掲示板「2ちゃんねる」に表示され、大阪法務局は「重大なプライバシー侵害」として管理者に削除を求めた。 ◇フジテレビはライブドアの堀江貴文社長がレギュラー出演していたバラエティー番組について企業間の経営をめぐる攻防などを理由に、当面、堀江社長を出演させないことを決めた。 ◇NHK番組改変問題で大阪の市民団体「株主オンブズマン」は、第三者の弁護士らでつくる実態調査委員会と内部告発の受付機関をNHK経営委員会に設置するよう求めた要請書をNHK大阪放送局に出した。 ◇NHK諸星衛副総局長が定例会見で、ラグビー日本選手権の生中継中止で視聴者から約900件の抗議が寄せられたことに「そこまで多いとは。反省材料にしたい」と語った。 ◇自民党のNHK番組改変報道に関する調査プロジェクトチームは、朝日新聞が同チームの求めに対して「十分な取材に基づいた報道だ」などと回答したことについて「おざなりだ」と批判し「今までの朝日新聞の不祥事をすべて検証」することを考えているとする談話を発表した。これに対し朝日新聞は「プロジェクトチームの指摘には『内部調査も行わず』など虚偽があり極めて遺憾だ」とするコメントを出した。また、同チームはこの問題に関し、来週にも有識者らによる公開討論会を開くことを決めた。 ◇自民党新憲法起草委員会は、安全保障に関する小委員会の初会合を開いた。憲法9条を中心に議論し、現行憲法が認めていない集団的自衛権の行使を容認するとの方針で一致。 ◇東京都は都議会に提出する青少年健全育成条例改正案をまとめた。保護者をはじめとする関係者が18歳未満の青少年に対し、慎重な性行動を促すよう教育する努力義務規定などを新設。 ◇フジテレビとライブドアの間でニッポン放送株の買い取りを巡って争いになっている中、ニッポン放送が臨時の取締役会を開き、先にフジテレビが打ち出したニッポン放送株の買い取りの方針に賛成することを決議した。 ◇フジテレビはニッポン放送へのTOB(公開買い付け)成功のため、同放送の大株主である村上世彰氏の率いる投資ファンドに対しTOBに応じるよう協力要請したことを明らかにした。 ◇フジテレビとライブドアによるニッポン放送株式の争奪戦で動向が注目されているM&Aコンサルティング(通称「村上ファンド」)が、ライブドアによるニッポン放送株大量取得日(8日)に同株を大量に売却していなかったことが分かった。 |
| 2月17日 | ◇朝日新聞社は、番組改変問題をめぐってNHKから出されていた公開質問状に回答した。「当事者、周辺関係者に対する取材を総合して執筆・掲載したもので、具体的な取材に基づいた根拠あるもの」と説明。NHK広報局はこの回答書について「公開質問状に具体的に答えておらず、真相の究明には程遠いもので、きわめて残念」とするコメントを発表した。 ◇NHK番組改変問題をめぐり朝日新聞社は、通告書に対するNHKの回答を不服として、再申し入れ書を送った。 ◇自民党は、同党が開催を予定している朝日新聞の報道姿勢などを検証する公開討論会に、NHK番組改変問題の取材担当記者が出席するよう朝日新聞社に文書で要請した。また、同党の調査チームは今回の件に関して、いつ、誰に対して、どのような内部調査を行ったのかなどについて回答を求める2回目の通告書を朝日新聞社に送った。 ◇NHKエンタープライズ21の板谷駿一社長が、定例会見で顧問制度を見直す意向を示した。 ◇日本テレビはバラエティー番組の中で、窃盗行為をしたとする女性タレントの告白をクイズとして放送したことを「不適切だった」と発表、謝罪した。 ◇金融庁と関東財務局は、ライブドア・グループが東京証券取引所の時間外取引でニッポン放送株を買い付けた取引の実態調査に乗り出した。 |
| 2月18日 | ◇麻生太郎総務相は閣議後の会見で、ニッポン放送株を巡りフジテレビとライブドアが対立している問題に関連して、外国資本が放送局を間接支配できないようにするため、外資規制強化を検討する考えを示した。 ◇写真週刊誌『フラッシュ』の記事で弁護士としての信用を傷つけられたとして、プロ野球巨人軍・上原浩治投手の代理人が光文社側に約3500万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟で、東京地裁の大門匡裁判長は300万円の賠償と謝罪広告掲載を命じる判決を言い渡した。 ◇贈収賄事件で起訴された元会社社長側から資金提供を受けていた、と報じた読売新聞の記事で名誉を傷つけられたとして、千葉県浦安市の松崎秀樹市長が読売新聞東京本社に1000万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟の判決で、東京地裁の坂井満裁判長は「記者が真実と信じる相当の理由があった」と述べ、松崎市長の請求を棄却した。 ◇総務省は、ライブドアによるニッポン放送株の大量取得を受け、放送局への外資参入規制を強化する電波法改正の検討に入った。 ◇放送を語る会、「市民・視聴者の手でNHKをどう変えるか」渋谷・勤労福祉会館。『GALAC』編集長・小田桐誠氏、『放送レポート』編集長・岩崎貞明の報告と討論。 |
| 2月19日 | ◇山口県公安委員長(当時、現在は公安委員)による知人の国会議員らへの政治献金を「中立性に疑問」と報じた朝日新聞西部本社版の記事に対し、この委員が「公安委員の献金は合法であり、記事で名誉を傷つけられた」と申し立てた事案で、朝日新聞社の「報道と人権委員会」は議論をさらに深める記事の掲載を促すあっせん案を示し、朝日新聞社は、あるべき公安委員会の姿を考える特集記事を西部本社版に掲載した。 ◇民主党の岡田克也代表は、福岡市での記者会見で「ライブドア」がニッポン放送株を大量取得した問題について「今のルールの中でできることをやった。けしからんというのはおかしい」と、ライブドアへの批判を疑問視した。 |
| 2月20日 | ◇ライブドア関係者は、同社が保有するニッポン放送株が18日時点で議決権ベースで39.95%に達したことを明らかにした。15日にニッポン放送が関東財務局に提出した臨時報告書では、ライブドアの議決権が8日までに37.67%になっていた。 ◇自民党の新憲法起草委員会が4月末までにまとめる党憲法改正試案の骨格が固まった。焦点の憲法9条は、2項の「戦力の不保持」規定を見直して自衛力の保持を明記、前文は全面的に書き直し、日本の歴史、伝統、文化を表現することなどが柱となる。 |
| 2月21日 | ◇政府、与党が通常国会に再提出する予定の人権擁護法案について、アムネスティ・インターナショナル日本など12団体と弁護士ら約40人が「メディア規制条項など、以前廃案となった法案から全く改善されていない」と反対のアピールを発表した。 ◇ライブドアは、ニッポン放送株の保有比率が議決権ベースで40%を超えたことを明らかにした。そして、自らのインターネット事業とフジサンケイグループのラジオやテレビなどとの連携を実現したいとしてフジテレビなどと友好的な提携交渉を進めたいというコメントを発表した。 ◇日本経団連の奥田会長は「堀江社長がサンケイグループを良い企業に育てようという気持ちでやっているのか金もうけのためにやっているのか、意図をはっきり説明すべきだ」と述べた。 ◇総務省は、外資が間接的に日本の放送会社を支配することが出来ないようにするための電波法や放送法の改正案を今国会に提出する方針を固め、与党側と調整に入った。 ◇共産党の市田忠義書記局長は記者会見で、ライブドアによるニッポン放送株大量取得問題について「報道機関は民主主義にのっとった公共的事業であり、マネーゲームの対象にしていいのかという問題や、外資の規制という問題がある」と指摘した ◇「報道・表現の危機を考える弁護士の会」は、東京・霞が関の弁護士会館で市民集会「NHK番組への政治家介入と報道・表現の自由を考える」を開いた。改変問題を「報道の自由、表現の自由に対する重大な危険性を含む事件」ととらえ、政治家への番組の事前説明や自主的な規制を「市民の知る権利を侵害するもの」などとする声明を採択した。 ◇谷内正太郎外務事務次官は記者会見で、北京の日本大使館で保護している北朝鮮からの脱出住民について、人数や出国者数などの情報を公開しない方針を表明した。 |
| 2月22日 | ◇竹中平蔵経済財政・郵政民営化担当相は閣議後の会見で、ライブドアによるニッポン放送株の大量取得について「ルールを破ったり、すき間を突いたりするのは適切でない」と述べ、時間外取引で取得した手法に疑問を示した。 ◇日本テレビ系のバラエティー番組で18歳の女性タレントが窃盗をしたと発言した問題で、日本テレビは局内の調査結果を公表。通常実施しているチーフプロデューサーのチェックがなかったことなどがわかった。 ◇放送倫理・番組向上機構(BPO)の青少年委員会は小中学生を対象にした青少年へのテレビの影響調査の結果を発表した。人を殴るなどの「社会的ルール違反傾向」の分析では、テレビが唯一のはっきりした原因とは認められなかったが、小学生男子でバラエティー番組などの暴力やからかいを容認する意識と、ルール違反を容認する傾向に弱い因果関係がみられた。 ◇NHKは、8放送局で地上デジタル放送を開始すると発表した。それぞれの放送開始時期は長野、新潟、甲府、福岡、沖縄=06年4月▽福井=同5月▽札幌=同6月▽金沢=同7月。 ◇日本雑誌協会は、4月1日から全面施行される個人情報保護法について「出版・表現の自由に抵触しかねない」とする抗議声明を発表した。 ◇日本書籍出版協会、「『人権擁護法案』の再提出に対する見解」発表。報道関係条項の全面削除、人権委員会を法務省から独立した組織とすることなどを求める。 ◇国の情報公開制度の見直しを進めている総務省の検討会は、見直しの方向を示す報告書の素案を明らかにした。「恣意的」「不明確」と批判の強い不開示基準の具体化と、不服申し立ての処理に期限を設けるなど手続きの迅速化などを求めた。 ◇警視庁池袋署は、電車で女子高校生に痴漢をしたとして、東京都迷惑防止条例違反の現行犯でNHK放送技術局職員(36)を逮捕した。 ◇総務省は、新聞社や放送局が電波法に基づく省令で定められた制限を超えて放送局の株式を実質保有していた問題で、約70社に対して今週中にも警告や厳重注意の行政指導をする方針を固めた、と報道。 |
| 2月23日 | ◇フジテレビの日枝久会長は、株式公開買い付け(TOB)により議決権ベースでニッポン放送株の33%前後を確保する見通しになったという一部報道について「25%は超す」とTOB成立に改めて自信を示した。 ◇ライブドアの保有するニッポン放送株が、議決権ベースで約40.5%に達したことが分かった。 ◇ダイレクトメールを使った強引な商法で行政処分を受けた業者などが、住民基本台帳の閲覧制度を利用して、個人情報を大量に入手していることが、特定非営利活動法人「情報公開クリアリングハウス」の調べでわかった。 ◇自民党の古賀誠元幹事長と民主党の川端達夫幹事長は国会内で会談し、政府、与党が今国会に再提出し、成立を目指している人権擁護法案について協議し、法案提出後、両党間で調整を本格化させていくことで一致した。 ◇全国の病院に貸しテレビを納入している業者でつくる業界団体「テレビシステム運営協会」がNHK受信料を不払いとしている問題で、当事者が話し合う公開ヒアリングが衆院議員会館で開かれた。NHKは文書で回答し欠席した。協会側は「患者は自宅と病院で受信料の二重払いになる。病室は免除とするべきだ」と主張。NHK側は文書で「受信契約の対象は病院か貸しテレビ会社で、患者が受信料を支払うことはない」とし、不払いの撤回を求めた。 ◇国際理解に貢献したジャーナリストに贈られるボーン・上田記念国際記者賞の選考委員会は、2004年度の受賞者にTBSワシントン支局長の金平茂紀氏を選んだ。 ◇TBSの井上弘社長は定例会見で、NHK総合で3月末からスタートする番組『探検ロマン世界遺産』の放送予定に文書で抗議したことを明らかにした。抗議文書は4日付で「TBSがコンテンツ価値を高めた分野への参入はNHKの肥大化を示し、民放との健全なバランスの上に立つ放送制度を損ねる」と批判した。 ◇フジサンケイグループとライブドアが繰り広げているニッポン放送株式の"争奪戦"で、ニッポン放送は同社株を最大で4720万株新たに取得できる権利(新株予約権)を発行し、フジテレビに与えると発表した。 ◇ライブドアの堀江貴文社長は会見し、ニッポン放送とフジテレビによる対抗措置について、「不当な新株予約権の発行で、できるだけ早く差し止め請求することを考えている」と話し、発行差し止めを求める仮処分を24日にも東京地裁に申請する方針を明らかにした。 ◇04年の「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」が発表された。大賞は「NHK紅白プロデューサーが制作費8000万円を横領していた!」(週刊文春7月29日号)と「やらせ現場スクープ撮 白骨温泉は着色されていた!」(週刊ポスト7月23日号)の2作。 |
| 2月24日 | ◇フジテレビはニッポン放送株式に対する公開買い付け(TOB)の期間を延長すると発表した。従来は1月18日から3月2日までを予定していたが、これを3月7日まで延ばす。 ◇ライブドアは、フジテレビを割当先とするニッポン放送の新株予約権について、発行差し止めの仮処分を東京地裁に申請した。 ◇NHKの番組制作費詐取事件で、警視庁捜査2課は元チーフプロデューサー磯野克巳容疑者が新たに約1100万円をだまし取っていたとして詐欺容疑で再逮捕した。磯野容疑者は4度目の逮捕。今回の逮捕分を合わせると詐取総額は約3800万円に上る。 ◇自民党「朝日新聞の問題報道に関する調査プロジェクトチーム」は、NHK番組改変問題をめぐる同社のインターネット版記事の見出しが「改変」されているとして、同社にその経緯や理由の説明を求める通告書を送った。通告書によると、1月17日時点のネット版の記事は見出しが「NHK番組に中川昭・安倍氏『内容偏り』 幹部呼び指摘」だったが、24日時点では「中川昭・安倍氏『内容偏り』指摘 NHK『慰安婦』番組改変」と「改変」されているとしている。 ◇NHK番組改変問題でNHKと朝日双方の責任を問うシンポジウムが東京・文京区民センターで開かれ、「そもそも『慰安婦の強制連行』というこれまでの報道が誤報だ」として、朝日新聞に訂正記事の掲載を求める運動を行うことを確認した。約300人参加。藤岡信勝拓大教授、西岡力東京基督教大教授、秦郁彦・元日大教授、元朝日新聞記者の評論家・稲垣武氏が出席。 ◇衆院憲法調査会は、憲法の前文に関する討議と締めくくりの自由討議を行い、2000年以降5年間にわたる憲法論議を終えた。 ◇自民、民主、公明3党は、憲法改正の手続き法となる国民投票法案作りに着手し、今国会提出を念頭に調整することで合意した。同法案を審議するため、衆参両院憲法調査会を審議機関に格上げする国会法改正案については今国会で成立させる方針を確認した。 ◇政府・自民党は、郵政民営化関連法案の今国会中の成立を図るため、6月19日までの国会会期を大幅に延長する方向で検討に入った。延長幅は50日間程度とする案が有力となっている。 ◇「武富士」が、同社の違法な取りたてなどを問題にした記事で名誉を棄損されたとしてジャーナリスト・三宅勝久さんと『週刊金曜日』に対し1億1000万円の賠償を求めた訴訟で、東京高裁は請求を棄却した一審判決を支持し、武富士側の控訴棄却の判決を言い渡した。 ◇朝日新聞は、『週刊朝日』2月11日号掲載の記事「『女帝論』への雅子さまの思い」の中で、皇后さまの和歌について事実関係に誤りがあったとして3月1日発売号に訂正記事を出すことを明らかにした。 ◇沖縄県酒造組合連合会は記者会見でテレビでの泡盛の広告・宣伝を4月1日から規制することを発表した。同会は「未成年者の飲酒問題に対する社会的要請に応える」としている。 |
| 2月25日 | ◇06年度から4年間使われる中学校の教科書の採択が今夏に行われるのを前に、広島県教育委員会が採択権限を持つ市町教委の担当者らに今後の手続きなどを説明する際、「新しい歴史教科書をつくる会」の情報紙や同会が主導してつくった歴史教科書(扶桑社版)の採択を報じる新聞記事のコピーを添付した資料を配布していたことがわかった、と報道。 ◇南野知恵子法相は閣議後の記者会見で、今国会に再提出する方向で調整を進めている人権擁護法案について3月中旬までの閣議決定を目指す意向を表明した。 ◇東京電力と講談社は、フジテレビのニッポン放送株に対する株式公開買い付け(TOB)に応じることを明らかにした。東電は発行済み株式(3280万株)の0.49%にあたる15万9980株、講談社は0.5%強の約18万株を保有。 ◇ニッポン放送 がフジテレビ を引受先とする新株予約権の発行を決めたことについて、同放送大株主とされるM&Aコンサルティング(村上ファンド)は、自社のホームページ上で「日本株式市場に重大な悪影響を与えかねない」と批判するコメントを発表した。 ◇NHKの橋本元一会長は2005年度予算について、全職員の給与を削減し、役員報酬と職員給与で28億8000万円の経費節減を行う方針を固めた、と報道。 ◇「『九条の会』をきく県民のつどい」が横浜市の神奈川県民ホールで開かれ、5000人を超える加者が集まった。講演は作家の大江健三郎、小田実、評論家の加藤周一の各氏。鎌倉在住の井上ひさし氏が特別参加。 ◇テレビ東京は、花粉症治療実験のねつ造が発覚して放送を打ち切った情報番組『教えて!ウルトラ実験隊』について、同番組を担当した制作プロダクション「日本テレワーク」への新たな発注を「4月から9月末までの半年間は少なくとも停止する」方針を決めた。 |
| 2月26日 | ◇ヤフーはNHK系列の番組制作会社、NHKエンタープライズ21と共同でドキュメンタリー番組を制作し、今年5月からヤフーのサイトで配信すると発表した。 ◇ライブドアの堀江貴文社長は民放のニュース番組に出演し、フジテレビによるニッポン放送株公開買い付け(TOB)について「損しない仕組みだったら応じてもいい」などと述べ、条件第では保有するニッポン放送株をフジに売却する可能性があることを示唆した。 |
| 2月27日 | ◇自民党の新憲法起草委員会は、4月下旬に公表する憲法改正試案の骨格を固めた。安全保障では「戦力の不保持」を定めた9条二項を改めて自衛のための組織を保有すると明記。集団的自衛権の行使は可能との立場に立つものの、条文には明記しない。前文は全面的に書き直し「日本の歴史、伝統、文化」を盛り込む。 ◇自民党の中川秀直国対委員長は福島県いわき市で講演し、憲法改正手続きを定める国民投票法案を4月中に国会へ提出する意向を示した。 ◇国民保護法に基づき、都道府県が作成する国民保護計画のモデル素案が明らかになった。都道県が攻撃を把握した場合に、国の警報を待たずに知事が市町村に緊急通報する手順などを具体に規定。通信機器の多重化など日常的に進める準備も盛り込んでいる。 ◇ライブドアが保有するニッポン放送株の比率(議決権ベース)が、先週末の25日までに43%を超えたことがわかった。 |
| 2月28日 | ◇企業年金を受け取っているTBSの元社員356人が同社などを相手に「制度変更による年金減額は違法」として現行制度で年金を受け取る権利の確認を求める訴訟を東京地裁に起こした。 ◇自民党はNHK番組改変問題で、安倍晋三幹事長代理らが政治圧力を掛けたと朝日新聞が報道したことについて、同社の「報道と人権委員会」で報道内容の調査検証を行ったかどうかなどを明らかにするよう文書で回答を要求した。 ◇大和証券SMBCは、保有するニッポン放送株262万5000株(発行済み株式数の約8%)を株式公開買い付け(TOB)実施中のフジテレビに売却することを決めたと発表。発行済み株式数の0・37%に当たる12万株を保有する関西電力も、TOBに応じたことを明らかにした。 |